電動式 PCA ポンプを用いた疼痛管理システムの効用
オピオイド鎮痛薬はがん疼痛、術後痛などの激しい痛みに対して優れた鎮痛効果を発揮する。また、オピオイド鎮痛薬の注射剤を患者自らが投与して疼痛コントロールを行うPCA(Patient Controlled Analgesia)は、電動式PCAポンプを用いることによって、迅速な鎮痛効果を期待することができる。
山梨大学医学部附属病院では、2000年に電動式PCAポンプを用いた疼痛コントロールを開始した。当初、投与経路は硬膜外のみであったが、現在では静脈内・皮下・くも膜下などの経路を用いて年間約2800例に対してPCAを行っている。さまざまなインシデントを経験し、その都度システムを改善して、より安全な疼痛管理システムを構築してきた。
2014年には過剰投与による医療事故を経験した。この医療事故の後、さらに、さまざまな改善を行った。その結果、現在ではすべての病棟で安全にPCAが施行できるシステムが構築されていると考えている。
講演では、電動式PCAポンプを用いた疼痛管理の効用について、その問題点を含めて論じながら、山梨大学医学部附属病院の疼痛管理システムを紹介する。
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